2009年04月29日
文学少女と死にたがりの道化









なんと…2009年の「このライトのベルがすごい!」で第一位を獲得したファミ通文庫の文学少女シリーズの紹介なのよ!
何が素晴らしいってわたしが主役のお話なの!それだけでもうお腹いっぱいじゃない?」


愛している文学少女なの!」








だけど昔、彼は男なのに天才美少女作家として有名だったのよ!」

たしかに、遠子先輩のおやつ、まいにち『書いてますけど』
それに、遠子先輩。僕の過去とか知ってましたっけ?」

このブログはスピンアウトでアナザーで平行世界なのよっ!」



何故か今は、毎日遠子先輩のおやつを書かされています。
…そんなことより本編の紹介にうつりましょう。
ネタバレもありますので気をつけてくださいね」
“文学少女”と死にたがりの道化 (ファミ通文庫) | |
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みんな本音で生きていたら、世の中遠子先輩だらけで大変ですよ」




口の中で味わううちにいろんなベリーの味が舌で踊るのよ!
最後は苦かった味も甘かった味もぜーんぶうまく混ざり合って
もう一度味わいたくなる…」



こほん、この物語は太宰治の作品を基底におかれ書かれています。
「人間失格」ですね。文学少女シリーズ全般に言えることですが
どれも何かの文学と深く関わっていて、その物語になぞらえて展開していきます」

仮面の下には何もないらしいんです。喜びも悲しみも。
周りが楽しいと思うことを楽しめず、
周りが悲しいと思うことが悲しめない。
そんな虚しさを心に抑えながら、笑顔をはりつけて生きている道化だそうです」


その虚しい感覚は誰にでもあるけど、その「程度」の違いです。
その一人はきっとそれが、あまりにも強すぎるんだと思います
その子との物語と人間失格を軸に物語が進みます」



このシリーズはとにかくすっごくオススメなの!重いテーマを扱っているけど
すごく優しさに溢れてて、でも、甘やかしたりするわけではないの。
ほんのり甘いレモンティーみたいに、すっぱいけど体の芯まで暖かくなるのよ。
あまりしゃべるとネタバレになっちゃうからしゃべれないのが悔しいわ…。」


そしてもちろん、本編だけでなく太宰作品もオススメよ!
人間失格だけで太宰作品を語っては駄目!いっぱい希望に溢れたさくひ…」


でも、過去の文学作品も読んでみたいと思わせるのがこの話のすごいところなのよねっ!」

拙い文体ですが、お付き合いいただきありがとうございました」

これがやりたかったんです…アイコンでの会話…昔からやってみたかったんです…。
今度はレビューかただの会話か分からないけど、自己満足でまたやりかねません…。
アイコンモノクロだけど…。分かりづらかったと思うので公式の解説です。
出版社/著者からの内容紹介
天野遠子・高3、文芸部部長。自称“文学少女”。彼女は、実は物語を食べる妖怪だ。水を飲みパンを食べる代わりに、本のページを引きちぎってむしゃむしゃ食べる。でもいちばんの好物は、肉筆で書かれた物語で、彼女の後輩・井上心葉は、彼女に振り回され、「おやつ」を書かされる毎日を送っていた。そんなある日、文芸部に持ち込まれた恋の相談が、思わぬ事件へと繋がって……。野村美月・新味、ビター&ミステリアス・学園コメディ、シリーズ第1弾!
内容(「BOOK」データベースより)
「どうかあたしの恋を叶えてください!」何故か文芸部に持ち込まれた依頼。それは、単なる恋文の代筆のはずだったが…。物語を食べちゃうくらい深く愛している“文学少女”天野遠子と、平穏と平凡を愛する、今はただの男子高校生、井上心葉。ふたりの前に紡ぎ出されたのは、人間の心が分からない、孤独な“お化け”の嘆きと絶望の物語だった―。野村美月が贈る新味、口溶け軽めでちょっぴりビターな、ミステリアス学園コメディ、開幕。